近くを見るストレス

 近年、子供から成人になるまでに、遠くを見る機会より、勉強・読書・ゲーム・スマートフォン・パソコンと近くを見る機会が圧倒的に多くなりました。これらのことから効率よく近方作業ができるように「近視」になるお子さんが増えてきています。

 

 近くを見るためには、ピントを合わせるストレスだけではなく、左右の眼をそろえる寄り眼により、眼の周りについている「外眼筋」を過剰に使い、同時に側頭部・後頭部・首・肩・背中の筋肉の力みも起こります。一般的には眼だけを使っていると思われがちですが、体全体を使って近方作業をおこなっているのです。お子さんのゲームやスマートフォンをしている時の姿を観察してみてください。20cm前後まで近づき、過剰な寄り眼をしていませんか?対象物が近くなればなるほど外眼筋を過剰に刺激します。離して見るよう伝えても、大人よりも腕の長さが短く順応性が高いためどうしても近づいて見てしまします。

 

 この過剰な寄り眼(外眼筋の緊張)により、眼精疲労・近視の進行・首・肩・背中のこり、頭痛に悩ませられているお子さんも多く見受けられます。勉強・読書・ゲーム・スマートフォン・パソコンなどない昔の生活に戻れば一番いいのでしょうが、現実的ではありません。では、どのようにして近くを見るストレスを軽減していけば良いのかを考えてみましょう。詳しくは「プロテクトレンズとは、」の項目をご覧下さい。